十五少年漂流記 (集英社文庫)

f:id:Wilcoxnowana:20220728000120j:image

ジュール・ヴェルヌ (著), 横塚 光雄 (翻訳)

【ゴードン】

アメリカ人の初代リーダー。
・一番落ち着いていて、しっかりしており、まわりをよく見れるため、ゴードンの提案などは正しいいことが多い。
・正義感が強く、現実的でまじめ。
・生まれつきのイギリス人ではないが、イギリス人から尊敬された。
・気遣いが細かいところでされている。
・用心深く、未来をよく見据える。
・両親がおらず、後見人が領事
・宗教を大事にする
・指揮するよりも組織することが好き。
・厳しすぎる性格で他人に対して罰を与えることもある。
・ノートに目録をつけており、倉庫番で、倹約家。
・植物学の知識が豊富。
・スケートは好きでない。
・チェアマン島での生活を満足しており、植民地の組織を完璧にすることが目標。ニュージーランドに帰ることを重要視しない。
・戦闘よりも対話を望むような穏やかな性格。
・チェアマン島を出るとき、唯一悲しんだ。

【ブリアン】

・フランス人。
・正義感が強く、勇敢で危険を顧みず仲間思いで謙虚。
・二年目のリーダー。
・ヨーロッパからニュージーランドへ航海したときに航海術の知識をいくらか習得。
・優れた技師の息子。
・体操、山登り、水泳が上手で、運動神経が良いが、スケートは好きでない。
・相手が自分のこと好きだったら好きになる。
・学生時代、才能がすごいあるが、勉強をろくにしない生徒だった。
・一番優しい人物だと思う。ドニファンに対しても優しく、助けにいった。
・よく錯覚を疑われる。
・ジャックの過ちを償わせるために、ジャックを何度も危険にさらした。
・どんなときでも帰国するという目的を第一に考えている。
・豹をナイフ一本で倒して、ドニファンを助けたが、豹の爪によって肩を負傷。
・凧に乗った。その後、約上空30mから落ちたが無事。
・出身国や人種や年齢に対して差別がほとんどないように見える。

【ジャック】

・フランス人で、ブリアンの弟
・スルーギ号が難船した元凶の人物だが、それを償うためにブリアンと危険をかえりみず、たくさん努力した。
・優れた技師の息子。
・サーヴィスに次ぐいたずらっ子
・歌うこととスケートが得意。
・熊2匹に追いかけられるが撒く。
・ウォルストンに捕まえられるが、フォーブスに助けられたり、ウォルストンに銃撃を浴びせたりして逃亡。
(注)ロビンソン物語に出てくるジャックとは別人物。

【ドニファン】

・目立ちたがりで威張っており、自慢をよくする。
・ドニファン派は、ブリアン嫌いで、妬んでいる。
・基本的に優秀で、勉強好きの負けず嫌いで、短気。
・金持ちの地主の子供
・非常に銃のうまい狩人だが、罠などは嫌う。狩り中毒。
・しゃべるのが上手く、帰国後、講演を行った。
・スポーツ全般が得意。
・ゴードンがブリアンの肩ばかり持つので、ゴードンも嫌いになっていった。
・ゴードンが植民地を築いて楽しんでいることに気づく。
・途中からフレンチ・デンを離れてチェアマン島の東で過ごす。
・フレンチ・デンから離れる理由をイギリス人じゃない人間を指導者にするからと言ってるが、それは建前のように思える。
・チェアマン島の北でドニファン派の四人はセヴァーン号と倒れているフォーブズとパイクを発見。
・夜中に豹に襲われたところをブリアンに命がけで助けられたところからブリアンに従うことを決心。
・ブリアンに命を助けられたので、変わりに凧に乗ろうと提案したかったが言う前に却下された。
・パイクを銃撃からでた煙をたよりに射撃して殺す。
・ブリアンを助けるためにコープにとびかかった結果、胸の真ん中に短剣がささったが、一命をとりとめた。

【クロッス】

・ドニファンのいとこで、ドニファン派。
・ドニファンを盲信。
・金持ちの地主の子供
・狩りは得意。
・途中からフレンチ・デンを離れてチェアマン島の東で過ごすときには料理を担当した。

バクスター

・落ち着いていて勤勉。
・裕福でない商人の息子。
・見栄をはったり、自慢したりしない。
・力学にあかるく、たくさんのものを作る。
・カレンダーを管理して、日付を分かるようにしている。
・チェアマン島の出来事がまとめられた<フレンチ・デンの日記>をつけて、帰国後、出版。
・器用で、投げ縄や投げ玉や弓を武器として使えるようになり、ビクーニャ、ラマを生け捕りにする。

【ウェッブ】

・ドニファン派
・金持ちの裁判官の息子
・やんちゃ
・射撃得意。ドニファンには劣る。
・寒暖計と気圧計の毎日の度数を調べる。
・途中からフレンチ・デンを離れてチェアマン島の東で過ごす。

【ウィルコックス】

・ドニファン派
・金持ちの裁判官の息子だが、比較的庶民派
・やんちゃ
・ドニファンとは対称的に、狩の道具(罠や投げ玉や弓など)を好んで使う。
・時計を管理して、時間が分かるようにしている。
・途中からフレンチ・デンを離れてチェアマン島の東で過ごす。

【ガーネット】

・サーヴィスと親友
スクーナー船の船長の息子かつ退役した海軍士官の息子
アコーディオン好きだが、あまり上手ではない。
・家畜の世話係

【サーヴィス】

・冒険好きのもっとも愉快な少年
・ガーネットと親友
・金持ちの植民者の息子
・シチュー好き
・ブリアン好きでドニファン嫌い。
・大声をだすくせがある。
・大風号を飼い慣らせるのに失敗し、逃げられる。
・モコの料理の手伝いをしていたので、料理できる。
・家畜の世話係
・銃弾が額をかすめた。

ジェンキンス

・優等生
・学術団体<ニュージーランド王立協会>の会長の息子。
・家禽の世話係

【アイヴァーソン】

・優等生
・サン・ポール首都協会の牧師の息子
・家禽の世話係

【ドール】

・強情
ニュージーランド陸軍将校の息子

【コスター】

・食いしん坊で臆病
ニュージーランド陸軍将校の息子
・熱病にかかって、命が危ぶまれる。
・ブラントに捕まえられるが、ファンによって助けられる。

【モコ】

・黒人の少年水夫
・丁寧口調で話す。
・家族がニュージーランドの植民地でやとわれる。
・ブリアンに対して忠実
・料理、裁縫得意。洗濯もしてた。
・どんなことが起こっても悔しがらない習慣がある。
・ジャックの過ちを偶然知る。
・どんな危険にもたじろがずに献身する。
・いつも物置部屋で寝ている。
・大砲を発射してウォルストン、ブラント、クックを一掃。
・身分的に低い扱いをされてる。(投票権がないなど)

【猟犬ファン】

・ゴードンの犬。功労者。
・狩りで活躍。
・狼に一対一で勝つ。
・人間の言葉を話せても不思議でないほど賢い。
・ファンの本能や鼻でさまざまな手掛かりを見つけてくれる。
例①少年たちが海だと思っていたものを湖だと気づく。
例②ほら穴を見つける。

【フランソワ・ボードワン】

・ほら穴の住民のフランス人の<デュゲイ・トルーアン号>の高級船員。
・初登場時に既に死亡している。
・FB1807って木に書いた人。
・チェアマン島の地図、小屋、クリークの堤防を作る。

【大風号】

・サーヴィスが乗りこなす予定だったアメリカダチョウ。
・ウィルコックスが仕掛けた罠にはまる。
・無事脱走。

【ケート】

・落とし穴の森付近で横たわっているところをブリアンらにはっけんされ助けられる。
・40歳~45歳の元気の良いアメリカ人女性でペンフィールド家のお人好しの家政婦。
・フォーブスの人間らしい気持ちが残ってることを信じた。
・ドールとコスターをパプーズと呼ぶ。
・縫い物、掃除、料理上手。
オークランドに着いた後、ドニファンの家で働く。

ペンフィールド夫妻】

・親類が住むチリに行くためにセヴァーン号に乗る。
・ウォルストンらに殺される。

ターナー船長】

・セヴァーン号の船長。
・ウォルストンらに殺される。

【ウォルストン】

・セヴァーン号に雇われた乗組員で、エヴァンズが恐れた三人のうちの一人。
・性格は一番残酷。
・暴動を引き起こして、ペンフィールド夫妻、ターナー船長、一等航海士を殺す。その目的は船を占領して、黒人売買に使うこと。
・使ってたパイプを落とす。
・凧を見つけて、チェアマン島にいる他の人間の存在に気づく。フレンチ・デンもばれた。
・ジャックをさらおうとしたが、ジャックによって胸の真ん中に銃撃を受けて失敗。
・モコの大砲の前に散る。

【フォーブス】

・ウォルストン一味のセヴァーン号に雇われた水夫。
・他の共犯者より残忍でないため、ケートをかばう。
・逃げたエヴァンズを逃す。
・フレンチ・デンを支配するために入って来たが、エヴァンズが居ることに気づいた後、少年たちに捕まって改心した。
・ウォルストンに飛びかかってジャックを解放したが、刺され、致命傷となり、死亡。

【ロック】

・ウォルストン一味のセヴァーン号に雇われた水夫。
・悪党面。
・逃げたエヴァンズを逃す。
・フレンチ・デンを支配するために入って来たが、エヴァンズが居ることに気づき、逃げ帰った。
エヴァンズに銃を撃ったが外す。
・ウィルコックスの掘った落とし穴に転げ落ちて死亡。

【パイク】

・ウォルストン一味のセヴァーン号に雇われた水夫。
・ブリアンを銃で狙ったが、外れて、ドニファンに殺された。

【コープ】

・ウォルストン一味のセヴァーン号に雇われた水夫。
・ドニファンの胸の真ん中に短剣を突き刺す。
・銃撃を受けたのが致命傷となり、死亡。

【ブラント】

・セヴァーン号に雇われた乗組員で、エヴァンズが恐れた三人のうちの一人。
・コスターをさらおうとしたがファンに喉を噛まれて失敗。
・モコの大砲の前に散る。

【クック】

・セヴァーン号に雇われた乗組員で、エヴァンズが恐れた三人のうちの一人。
・物置部屋からボートを奪う。
・モコの大砲の前に散る。

【ヘンリー】

・ウォルストン一味のセヴァーン号に雇われた乗組員。
・船火事で火から逃げようとして落ちて死亡。

エヴァンズ】

・30代男性のセヴァーン号の航海士で船を直すことが可能。
・どんな献身でもできる、思いきったことのやれる性格を持っている。船に関しては用心深い。
・ロックとフォーブスから逃げつつ、ジーランド川を泳いで渡り、フレンチ・デンを自力で見つける。
・人が銃で死んでも嫌な気持ちを表さずすぐに嬉しがったり、まだ子供であるドニファンにウォルストンらの射撃を命じるなど非常識な人間のように感じた。
オークランドに着いた後、<チェアマン号>の船長となる。

【トム・ロング】

・グラフトン号の船長で、オーストラリアに向かっていた。
・少年らをオークランドに送る。

【その他メモ】

・チェアマン寄宿学校は、ニュージーランドにある。
・最初の上陸地点はにせ海岬とアメリカ岬の間
・イギリス人は体刑を進んで受けるが、フランス人は体刑を恥ずかしく思った
・ドニファン派は、自分たちのブリアンに対する行動が正しくはないと分かっていた。
・クロッスのドニファンに対する心情が序盤と比べて変化してる気がする。序盤はドニファンに対して盲目だったが、後半はドニファンに対して意見するようになった。
・ドニファンは失望湾に行くとき、ドニファン派4人のみになったときにゴードンのように用心深くなった。ゴードンの模倣のように感じた。
・セヴァーン号船火事がもし意図的なものであったならば、犯人はエヴァンズっぽい気がする。エヴァンズの性格は普通の人とずれてる感じがした。
・チェアマン島の西は大洋だが、他の方角は三日以内で渡れる海峡。また、東は広い陸地
・チェアマン島はハノーヴァー島
・落とし穴の森でロック、コープ、パイクが待ち伏せで、一方、ウォルストン、ブラント、クックはフレンチ・デンへ攻め込む作戦だった