三上 延 (著)
- 【五浦大輔】
- 【五浦絹子】
- 【恵理】
- 【大輔の偽祖父】
- 【恵理の友】
- 【田中嘉雄】
- 【舞子】
- 【美奈】
- 【舞子の夫】
- 【篠川栞子】
- 【篠川文香】
- 【栞子の父】
- 【栞子の祖父】
- 【万引きしていった年寄り】
- 【志田】
- 【小菅奈緒】
- 【田中敏雄】
- 【西野】
- 【坂口昌志】
- 【坂口しのぶ】
- 【その他メモ】
- 【印象に残った言葉】
【五浦大輔】
・人並み外れて背が高く、体つきもいかつい。
・実家は大船というところの『ごうら食堂』。
・キレやすい。
・大学では柔道部に入って段位をとり、県内で上位の実力。
・無職だったが、ビブリア古書堂に雇われる。だが、1ヶ月でやめる。
・人と戦ったり争ったりするのは苦手。
・祖母の激怒が原因で、本を読みたいのに読めない。読もうとすると体が拒絶する。しかし、本が読みたい。
・『漱石全集』に縁がある。
・舞子とは、面倒見良くいい人だが、息が詰まる関係。
・篠川栞子に好意を抱いていたが、本を大事にする人間の気持ちは分からなかった。その勢いでビブリア古書堂辞める。
・「たかが、本のために、そこまでするのかよ。」と発言し、栞子を傷つけた。
・店を辞めた理由は栞子には本好きな人が側にいた方がふさわしいと思ったからだと思う。今までは自分のことを本好きだと思っていたが、本質は栞子ほどは本を大事にできなかったし、そこまで好きではないのかもしれない。また他に栞子を傷つけてしまった負い目もあったのかもしれない。
【五浦絹子】
・ごうら食堂を一人で切り盛りしている。
・顎がふっくらして柔和そうだが、目つきが鋭く、観音様にそっくり。
・大輔に厳しくいろいろ教えた。
・本好きで、大事にしている。特に明治や大正の古い日本文学。
・過ちを冒しても謝れば許してくれるが、大輔に本棚の本を触られたときは謝っても許さず殴る。
・「夏目漱石 田中嘉雄様へ」と『第八巻 それから』に書いた。
・田中嘉雄が好きだったが、お見合いで大輔の偽祖父と結婚。
・一番好きな小説が『第八巻 それから』。
・『第八巻 それから』の主人公「代助」にちなんで、孫に大輔と名付けた。
・田中の面影がある恵理と大輔が好き。
・田中と不倫。
・祖父と仲良くない。
・悪性の腫瘍で死亡。
【恵理】
・横浜の食品会社で働く大輔の母。
・絹子と田中の娘。
・背が高く、下ぶくれの顔に細い目
・きついことを平気で言う。
・絹子とそっくりだが、絹子と仲良くない。
・姉が二人いる。
・絹子を「あの人」と呼ぶ。
【大輔の偽祖父】
・交通事故で昔に死亡。
・酒と競馬と競輪が好き。
・絹子の本棚をさわってガチギレされる。
・普通に働いていたが、ひいおじいちゃんが亡くなったころからかわる。
【恵理の友】
・老人ホームで働く。本ほしい。
【田中嘉雄】
・絹子に署名入りの『第八巻 それから』をプレゼント。
・田中家は代々貿易会社を経営している。
・孫の名前を「敏雄」にした。
・若いころは古書のコレクター。
・『晩年』を金に困ってビブリア古書堂に安く売ってしまった。
・亡くなっている。
【舞子】
・五浦家の長女
・色黒で小太りで目が大きい。
・子供の頃から成績優秀で、結婚して二人の娘を生む。
・大輔の祖父がギャンブルをしに行っていた川崎を嫌う。
・自分の家族の話を前振りにして、相手の事情を聞き出す話法を用いる。
【美奈】
・舞子の娘。
・川崎駅付近で働く。
【舞子の夫】
・定年退職した大地主の次男坊。
・市会議員選挙に立候補する噂あり。
【篠川栞子】
・色白の美人。視力が悪い。
・古書について膨大な知識を持ち、並外れた洞察力を発揮する。
・内向的で上がりやすい性格だが、本に関しては饒舌になる。
・不器用
・夢中になったとき下手くそな口笛を吹く癖がある。
・本好きでビブリア古書堂の店長
。
・石段から突き落とされて足の骨折と腰椎の神経の損傷により入院していたが、退院した。以前はコルセットや車イスを使用していたが現在は二本の杖を使う。
・一生歩けない可能性もある。
・人の手から手へ渡った物語がある古書が好き。
・本の良いところを数ページ覚えられる。
・パソコンの壁紙は『晩年』
・本物の太宰治の署名とメッセージが入った『晩年』を売るつもりはない。
・自己評価は業が深いという評価。
・『晩年』を病室の金庫にかくす。
・偽物の『晩年』が2個あった。飾る用と燃やす用。
・大輔が辞めてから本読むのやめた。大輔のことを大事な人と認識している。
【篠川文香】
・栞子の妹。
・日焼けしており、ショートヘアーで目が大きい。
・大輔と同じ高校。
・ビブリア古書堂で働く。
・本に対する知識はあまりない。
・栞子と似て勘が鋭い。
・隠し事ができない。
・西野が個人情報をバラまいたことを学校で広めちゃった。
【栞子の父】
・ビブリア古書堂の白髪混じりの元店主。
・死亡。
【栞子の祖父】
・ビブリア古書堂開店。
【万引きしていった年寄り】
・常習犯
・志田に万引きしてるのばれる。
【志田】
・ビブリア古書堂の常連。
・五十代後半の坊主頭に大きな目の日焼けした小男。
・橋の下に住むホームレス。
・せどり屋で、本を見る目は本物。栞子より詳しい。
・動作がオーバー。
・年寄りにも良い人が居ることを知っている。
・盗まれた『落穂拾ひ・聖アンデルセン』の本を捜し出すのをビブリア古書堂に依頼する。
・小山清の『落穂拾ひ・聖アンデルセン』をとても大切にしている。
・小山清が大好き。
・会社や家庭で過去に失敗
・人が犯した過ちを許すことができる。
【小菅奈緒】
・髪が短くて背が高い十六、七の女性。
・大輔と同じ高校。
・目元がキリっとしていて美少女というよりは美少年のような顔。
・態度がでかい。
・『落穂拾ひ・聖アンデルセン』を盗んでもともと読む気はなかったが読んだ。
・敏雄にハサミを貸してもらい、『落穂拾ひ・聖アンデルセン』のスピンを切ってリボンとして代用。
・西野にプレゼントを渡そうとしたが、断られる。
・本を志田に返すと同時に謝罪と詫びとしての爪切りと耳かきのプレゼントを渡す。
・読書好きになり、ビブリア古書堂にたまに来る。
・志田と本を貸し借りし、たまに河原で感想を語り合う。
・志田の本の知識に感服し、「先生」と呼ぶ。
【田中敏雄】
・田中嘉雄の孫。
・笠井菊哉と大庭葉蔵という偽名を持つ。
・『晩年』のために志田に近づく。
・二十代後半の巻き毛と切れ長の目が特徴的の長身の男。モデルのような美男。
・キザ
・もともと金持ちだったが、借金で家を売る。
・『笠井堂』という名前でネットオークションで廃盤CDやゲームを売る。
・古本の買い取り依頼が来た。
・笠井菊哉の名前の由来は『せどり男爵数奇譚』の主人公から来ている。よって、志田から男爵と呼ばれる。
・『晩年』をどうしても手にいれたい。そのために、メールを栞子に何千通も送る。
・『晩年』に収録されている『道化の華』という短編の主人公の名前が大庭葉蔵。
・栞子を石段から突き落とす。
・低くて良く通る声で大輔の声と似ている。
・栞子を突き落としたことを誰かに話せば、店に火をつけると栞子を脅す。
・母屋に空き巣にはいる。
・古書が辿ってきた運命や物語を好む。栞子と同じような考え。
・本さえあれば他に何も要らないと考える。
・逮捕される。
・過去に古書店で働いていたときに店の商品を盗んだり、詐欺もしていた。
・祖父に育てられる。
・古書の知識を田中嘉雄から教わる。
・話ばかりで本を読みたくても読めなかった子供だった。
・『晩年』を焼いた栞子に怒っている。
・本物の『晩年』が存在することを知らない。
【西野】
・夏休みの間だけ金髪。
・短髪の男子。
・軽音部でギターを弾いていたがバンドを抜ける。
・幼さの残る顔立ちだが、目だけがやけに細かった。
・小菅のプレゼントを断る。
・小菅を心底嫌う。
・性格は悪い。個人情報を知らない人に平気で教える。
・結構モテてたが今までやって来た悪行がばれてボッチになる。
・大輔より脚が早い。
・逆恨みでビブリア古書堂を放火。警察に連行される。
【坂口昌志】
・スーツを着ており、身だしなみがきれい。サングラスをかけている。
・五十代後半で長身で痩せており、肌は浅黒い。
・声が渋い。
・右の目尻に傷がある。20歳の時、警察から逃げて民家の塀に激突した際についた。
・会社員だったが、退職
・前科ありで、受刑番号は『一0九』だった。
・私本閲読許可証付きの『論理学入門』を売りに来た。理由は眼病を患って視力がとても悪いため。
・将来失明する。
・20才の時、40万円を銀行から奪って逮捕される。
・しのぶにまさくんと呼ばれる。
・『論理学入門』を高校時代の先生にもらって影響を受ける。
・ヨーロッパ旅行に1ヶ月ほど行く。
【坂口しのぶ】
・三十代後半の甲高い声で小柄。
・栗色の巻き髪で二重瞼で顔の輪郭が丸い。
・厚化粧
・坂口昌志の妻。
・『論理学入門』を返してほしいと主張。
・表情豊かで人懐っこい。
・坂口昌志の前科について知らない。しかし、坂口昌志が前科について打ち明けたとき、知ってるふりをした。
・夫婦仲は良い。
・職業は昔はホステス。今はスナック。
・親とうまく行かず、家出。
・おしゃべり上手。
・坂口昌志とキャバレーで出会う。
【その他メモ】
・大船ではは昔、映画撮影所と観音像で有名だった。今は映画撮影所はない。
・p67 大輔って昔の暴走族みたいな名前って言ってる。違和感
・夏目漱石の『それから』の内容は、主人公が他の奥さんをとっちゃう話。
・ビブリア古書堂は文学、歴史、哲学、美術についての専門書が並ぶ。
・重要じゃなさそうな部分が伏線になるのが凄い。
【印象に残った言葉】
『今、君は三段論法を使って話をした。バカな人間に三段論法は使えない。君は絶対に馬鹿ではない』
『自信モテ生キヨ 生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ』